STAY HOMEのGWにあった大掃除中の出来事です。
きのうは家にある段ボールの撤去作業、
玄関先の掃除と使ってないものを
徹底的に断捨離しました。
そんな時、妻から
「お父さ~ん。懐かしいのが出てきたよ」
と見せられたのがこれ。
リサーチを止めて
見に行ってみると・・・
「あああああっ」
思わず声が出ちゃいました。
くたびれた四つ葉のクローバー
のスニーカーに刻まれた2人の思い出。
せどりには関係ありませんが
スニーカーのお話させて頂きます。
さかのぼること15年前。
大学を卒業したわたしは、
彼女との遠距離恋愛を決意し就職先を選びました。
ふたりに重くのしかかる車で3時間の距離。
5年間付き合ったのも嘘のように
ふたりの心の距離も開いていった。
電話をしても聞こえてくる声は、
元気が無く些細なことで喧嘩に。
「これはまずい。終わってしまう」
不安に襲われる日々を過ごしていた。
ふたりで積み上げた5年間は、
たった1ヶ月で亀裂が生じ・・・
終わってしまうのか。
距離には勝てないのか・・・
ある夜、どうしようもないくらい
気持ちが苦しくなって
仕事が17時に終わると、
車を高速道路に向けて走り出していた。
3時間かけて彼女の元に行き抱きしめた。
翌朝には、仕事に行くため早朝に帰宅する。
でも、
心の距離は開いていく一方だった。
5月は、彼女の誕生日。
彼女の大好きな四つ葉のクローバー
探してやっと見つけたスニーカーを
彼女に送った。
すると、
彼女の顔の近くにスニーカーを寄せて
最高の笑顔で撮られた写真が送られてきた。
久しぶりに見た彼女の最高の笑顔。
めちゃくちゃ嬉しかった。
でも、訪れたのは別れだった。
現実的でない遠くの彼との結婚より
近くて安定な新しい男性との恋を選んだ。
泣きまくった。
あの時の最高の笑顔はどこに行ったんだ!!
失恋の辛さはボディーブローのように
効いてくる。
廃人のような日々が続いた。
思い出されるのは、楽しいことと
彼女の最高の笑顔ばかり。
でも、遠距離恋愛を選んだこと。
彼女の元を離れて仕事を選んだことに後悔は無かった。
乗り越えられなかったらそれが運命。
彼女との出会いが運命ならば、
きっと乗り越えられる距離だと思っていた。
時間の経過、会えない日々は
わたしの傷ついた心を癒してくれた。
徐々に気持ちも新しい方向にむいていた。
そんな中、彼女は四つ葉のクローバーの
スニーカーを見るたびに
わたしと過ごした日々を思い出していたそう。
幸せの四つ葉のクローバーの相手は、
今の彼なのかわたしなのか。
つらい時にいつも頼りたくなるのは
わたしの存在だったようだ。
苦しいのは、わたしだけじゃなくって
彼女もそうだった。
別れてた後も、何度も相談にのった。
幸せになって欲しい。
やっと切り替えられた気持ち。
それが、彼女の気持ちを変えた。
四つ葉のクローバーのスニーカーを履いて
向かった先は、3時間離れたわたしのアパート。
彼女の心もボロボロだった。
とにかくギュッと抱きしめた。
小さな身体がすっぽり収まるこの感覚、
彼女の髪の香り、
今まで長い時間をかけて遠ざけた
彼女への想いは、一瞬にして戻されてしまった。
彼女の笑顔を取り戻したい。
そんな思い出の詰まった
四つ葉のクローバーのスニーカー
あのスニーカーを履いていなければ
彼女はこちらに向かわなかったかもしれない。
今となれば、笑い話。
あんなこともあったねって。
妻は、そのスニーカーを見て
「ありがとう」
と行って、ごみ袋に入れた。
わたしも一緒に
「ありがとう」
と言って、ごみ袋を閉じた。
こんなこと(コロナ)が無ければ、
一緒に玄関掃除なんてしなかっただろう。
コロナがあったからこそ
2人でスニーカーを見ることができた。
悪いことばっかりじゃないよ。コロナも。