たれさん、ふたつめの家を買う【第2話】登記情報と仲介手数料

夫婦で営む小さな会社の未来。どういうビジョンで繋げていけるか?

 

2代、3代と続けていく会社を意識しているわけではないけれど、もうすでに個が稼ぐ時代に突入している。

 

たれ家の小さな子ども達が何かに挑戦したいと言ったとき、道を踏み外して行先に迷ったとき

 

考えたくもないけどイジメられたり、思わぬ事故で働けない体になったときなど

 

夫婦で営む小さな会社がその受け皿になるようにしておきたい。

 

その想いは、起業したときからずっと持ち続けている。

 

直近の展望で投資系せどりが多くなる今後、必要なのは場所。

 

賃貸が常である物販界において中古物件を購入するのか?

 

これといった決め手がない状況で、たれさん夫婦に飛び込んできた気になる物件。

 

通常、物件を見る時は紹介している不動産屋さんを介して物件を見せて頂く流れ。

 

ホームページ等で紹介している不動産屋さんがS不動産。

 

知り合いの不動産屋さんがA不動産。

 

どこに連絡をしたとしてもこの物件を内覧することはできます。

 

S不動産は家主から依頼されて紹介しているので、直接家主とやり取りが可能なんだけれど

 

A不動産は家主と面識がないので、S不産経由で家主とコンタクトを取ることになる。

 

それにしても気になる金額の安さ、160坪の土地に居宅、店舗、車庫、倉庫完備で立地も良く、1500万円の提示。

 

A不動産屋さんに確認すると恐らく土地代だけの金額ではないか?

 

とのこと。

 

確かに建物は古いけれど訳アリ?ちょっと心配だよね。と夫婦で話をする。

 

そこで、現在の持ち主がどんな人なのか?調べることができる登記簿謄本を利用することに。

 

↓↓(登記情報サービス)
https://www1.touki.or.jp/

 

数百円で所有者の確認ができました。

 

そこに書かれていた持ち主は・・・

 

得体の知れない不動産屋さんの名前。

 

この不動産屋さんはし、し、し、知らないし、

 

何よりもあ、あ、あ、怪しい。

 

今の世の中、インターネットがある。直ぐにスマホでこの得体の知れない不動産屋さんの名前を入力する。(便利になったもんだ)

 

いろんなページからアクセスするも確固たる情報もなく企業情報だけが書かれていて、

 

” 何でも相談して下さい ”

 

と、ひとことだけ文言が残されている。(誰が相談するのか・・・)

 

他に所有している物件も特になさそうだし、仲介している物件があるわけでもない。

 

謎だ!謎だらけだ!

 

この得体の知れない不動産屋さんが唯一所有している物件を他の不動産屋さんに仲介を依頼?

 

まったく意味が分からない。どうして、自分で売り込まないのだろう?

 

不動産屋さんって仲介手数料で儲けを得るものじゃないのかなぁ。。。

 

いや、でもちょっと待てよと。

 

たれさんはマイホーム購入の時に学んだ不動産仲介料について思い出す。

 

仲介手数料は不動産を紹介して下さった不動産屋さんに支払う手数料。

 

400万円以上の物件を仲介して頂いた物件を手に入れた場合は、

 

” 売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税 ”で計算される。

 

今回の物件価格が1,500万円なので

 

1,500万円 × 3% + 6万円 + 消費税(10%)=561,000円

 

を仲介した不動産屋さんに支払う必要があるということ。(あくまでも上限価格で、これ以下の可能性は交渉次第となる)

 

物件の価格以外に発生する仲介手数料が50万超えとなると、これは痛い出費。

 

このままA、S不動産屋さんに仲介依頼するとこの費用が丸々負担。

 

という事になる。

 

S不動産に依頼した場合、S不動産は家主(得体の知れない不動産屋)と買主(たれ家)から仲介手数料を得られる(両手取引という)
A不動産に依頼した場合、家主はS不動産へ、買主はA不動産にそれぞれ仲介手数料を払うことになる(片手取引という)
不動産屋さんにとっては、両手取引の方がおいしい取引である

 

ただ物件所持者が得ないの知れぬ不動産屋さん。

 

これは捉え方によっては、チャンスあり!?

 

夫婦会議が始まります。